健康診断の読解マニュアル① ~血圧編~

まず、第一弾として血圧を取り上げた。

 

【血圧】

 

健康診断の中で唯一エビデンス(医学的根拠)に基づいていると言われている。

 

実は血圧は非常になじみが深く、みんな年を取ると血圧が高くなる、怒ると血圧が上がる、女性は朝は低血圧だったりしてボーっとしてるetc.

 

こんなに検査数値の中でなじみが深いのは、

血圧を測る機械が普及していることが大きいと思う。

 

温泉や旅館に設置されている。みんな、あれで測ったことがあるのではないだろうか。身近でエビデンスに基づく検査数値

 

【血圧】

 

もう少し、詳しく調べてみよう。

 

 

そもそも血圧とは?—————–

 

読んで字のごとく、血管にかかる圧力のことで、

体全体に血液や栄養を運ぶ血管と、それを送り出すポンプの役割の「心臓」をひっくるめて

「循環器」と呼ぶ。(細かくはリンパなども入る。)

 

いろいろな健診会社や高血圧学会などのHPを見ると、

 

血圧の上は値は(収縮期)

血圧の下の値は(拡張期)

 

と呼ぶ、みたいなことが書いてあるが、

循環器全体で考えると分かりやすい。

 

ポンプ(心臓)がギュッと縮んで、全身に血液を送り出すタイミング

これは強い圧力が血管にかかっていることは想像がつく。

つまり、心臓が「収縮」しているタイミング「期」だから

血圧の一番かかった値が「収縮期」

 

逆は心臓が広がって血が戻ってくるタイミングで

拡張期、となるわけだ。

 

血圧を機械で計測するのではなく、

医師が聴診器を腕に巻く血圧の帯(空気を入れるやつ)に挟んで

血圧を測って記憶がある人もいるだろう。

 

あれは、実は

「音」

を拾っているのだ。

まあ、聴診器を当ててるから当たり前なんだけど、

 

血圧って、水銀系で正確な圧力を測れる機械で

まず、一番きつい状態まで空気をいれるはずだ。

 

そうすると、聴診器から、血液の音が「消える」

そこから、空気を緩めていき

 

音が聞こえ始める圧力が「上」「収縮期」

もっと緩めて

 

音が聞こえなくなる圧力が「下」「拡張期」

 

と計測してるのだ。

意外と、先生の聴力が影響するんじゃない?なんて思うけど。

じつはそんなもの。

 

機械でも同じ。

「音」センサー

なのだ。

 

 

 

血圧の正常範囲内とはどういう意味か————————–

 

収縮期120以下

拡張期80以下

 

これが日本高血圧学会が示す基準値だ

 

ただ、心臓と血管の役割として

全身の血液を絶えず循環させる任務を負っている。

 

全身に相当な圧力で血液を送り出す心臓の働きを受け、

それに対応する血管は、すさまじく丈夫でしなやかであることが想像つく。

 

ケルヒャーや、洗車場の高圧洗浄機を使ったことがあるだろうか。

 

ものすごい圧力に耐えるには、ものすごく頑丈なホースがついていて

非常に取り回ししづらい。

 

人間は、そんな圧力がかかりながらも、

柔軟に体が動く。

 

人間の神秘!!

 

血管が耐えられる圧力は個人差があるとしても、ある程度の数値内で平均化されている。

それが、基準値といわれるものだ。

ただ、もちろん個人差があるから、平均値の上のほうが普通の人もいれば

平均値より下の数値がいつも出る人もいる。

 

あと、血圧は、必要に応じて上下する。

 

いや、上下させている。

 

運動するためには、たくさん酸素や栄養を送らなければならず、

鼓動は早くなり、心臓は強く打ち

体感的に全身の血管にかかっている圧力は高くなる。

 

また、寝起きは血が回っていないのを感じるし、

心臓も寝ぼけた感じた。

 

徹夜したり、また塩辛いものを食べたって、

血液の塩分濃度を下げるために水分がほしくなり

水分をいっぱいとると、血液量が増えて血圧が上がる。

 

つまり、血圧を状況によって変化させ

全身の血液を状況に応じて送り届けるシステムの

「安静時」の平均値、一般的な許容範囲ということだ。

 

 

高血圧がいけないのか、低血圧は大丈夫なのか—————-

 

高血圧とは血圧が高い状態が一定以上続く、

つまり、安静にしても血圧が下がらない状況が続くことだ。

ホースに規定以上の圧力がかかり続けている状態

 

だから、薬を使ってでも、圧力を下げるたほうがいい。

 

病気でも、他に要因があっても

今後、不摂生を改め、健康的な生活を宣言したとしても

 

とにかく、いまのホースがパンパンな状態をなんとかしておいたほうがいい

 

健康診断で

一生懸命、血圧を下げようと、血圧測定前にずーっと瞑想をしていたり

 

いつもはこんなに血圧は高くない!!

って健康診断の検査員に文句を言うのもいいが、

 

血圧は自分のことだ。

 

血圧を測っている検査員だって

文句言われたくないから、

正常範囲内の数値が出てくれ!と心で思っているのだ。

 

納得いかないなら、何度も測ればいいし

他の病院などで測りなおしてもらえばいい。

 

でも、高い状態が変わらなければ、

高い圧力が血管にかかり続けているのだから

なにか対応しないと

 

脳の奥の、手術もできない箇所の血管が

「ブチッ」といく可能性がある

 

参考までに、高血圧が続くと付く病名は

高血圧症

脳梗塞

脳卒中

クモ膜下出血

 

心筋梗塞

狭心症

 

慢性腎臓病

 

まさに、100害あって1利なし、だ。

 

一方

 

低血圧であること自体は問題ではないが、

 

それによって引き起こされる症状

また、ほかに病気が隠れている可能性がある。

 

検査や治療をひつようとする低血圧とはどうゆうものですか(公益財団法人 日本心臓財団)

 

低血圧は、高血圧より緊急性は低いものの

改善していったほうが自分のため、ということだ。

 

まとめ —————————————————————–

 

若いうち(30才前)までは、元気であれば

血圧なんて、気にする必要はないし、

動悸が収まらない、みたいな自覚症状がない限りは

普通は問題ない。

 

でも、30代に入って、俺は酒、ラーメン、唐揚げ、焼き肉が大好きで

ヘビーローテーションしてる人

 

さらに40代は、必然的に

 

そろそろ、自分の血圧数値を追ってみてはどうだろうか。

 

やばい数値になる前に、生活を改善することで、自力で調整することが可能なのだ。

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