健康診断の読解マニュアル⑱ ~便潜血・検便~

今回は、便に関する項目を調べてみる。

 

大便を検査する内容としては、細菌や寄生虫を調べる検査と、大腸内で出血をしていないか調べる検査に分かれる。

 

通常の健康診断で行われるのは「便潜血」といって後者である。検査キットの棒の先で便の表面を擦り取れという、あれだ。

一方、食品などに携わる人はサルモネラ菌などの食中毒の原因菌を調べる前者の検査を行う。

 

判定基準

陰性:(-) :正常値

陽性:(+)

 

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便検査の特徴(便潜血以外)

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喀痰検査や尿検査と違って、

便検査は基本的に菌にまみれているため、

何を検出するか明確にしないといけない。

寄生虫がいる場合もある。

他の検査と大きく違うところは、

存在すれば病気が確定する(寄生虫症など。)

ということだ。

 

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便潜血検査

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この検査は、正確に言うと大腸の出血を調べる検査だ。

大腸内で出血している、もしくは便が通るときにポリープなどの突起物に擦れて

僅かに出血する。

 

これを調べる。

 

大腸内の出血が、採血や内視鏡などを使わず、

排泄したものでチェックできるわけだから、ちょっと生理的には嫌だけど

非常に大切な検査だと思う。

 

潜血という表現通り、肉眼ではわからないわずかな血液をチェックする。

もっとも、肉眼で分かるくらい出血(血便)していたら

すぐに病院に行った方がいい。

 

以上のような内容の検査なので

採取方法も異なる。

 

検便は、菌や寄生虫を見つけないといけないので

量が必要だ。

 

一方、潜血は表面に血液がついているかどうかを調べるわけだから

便の周りをまんべんなく擦る必要がある。

検査の意味が分かれば、

みんな念入りに採取するのではないだろうか。

 

また、便は毎回大腸の幅マックスで通るわけではないだろうから

2回検査して確率を上げる。

 

よく、受付をしていると

「便、出なかったので1回でいい?」と聞かれることがある。

検査する方は別に構わない。

せっかくの検査の確率が下がるだけだ。

 

ここで気づいた方もいるかもしれないが

痔で出血していたり、生理中の時は、正確な検査ができない。

 

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まとめ

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便の検査と言っても、検便と便潜血では

目的が大きく異なる。

一般的なイメージは検便の方だろう。

 

しかし、定期健康診断での検査は

「便潜血」の検査だ。

 

大腸は痛みを感じないから

検査で発見できないと

目視できるまで出血するまで

気づかない。

 

想像してほしい

朝、便を流そうと思ったら

便器が真っ赤だった!

 

恐怖でしかない。(とくに男性)

 

そうなる前に、

真剣に、便を擦ろう。

そして、2日分出そう。

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