脂系検査数値がつづく。
今回は
「総コレステロール・LDLコレステロール・HDLコレステロール」
基準値は
総コレステロール 150~219mg/dl
LDLコレステロール 40~110mg/dl
HDLコレステロール 40~110mg/dl
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コレステロールとは
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なにか、すっかり悪者のようなコレステロールだが、
そもそも、そんな悪ければ、血液中を一定濃度で流れている訳はない。
コレステロールは、細胞・各種ホルモン・胆汁 の材料
必要不可欠な脂分。
ただ、脂は血液中を一定濃度で流すのには適さないので
タンパク質でコーティングして、
血液中を流れるように肝臓で加工したものが
「リポタンパク質」
この、コーティング時に、
密度が異なるものが出来上がる。
(タンパク質が多めのものと、コレステロールが多めのもの)
その密度に応じて分類したものが
HDLコレステロール(High Density Lipoprotein cholesterol)
LDLコレステロール (Low Density Lipoprotein cholesterol)
善玉コレステロールと
悪玉コレステロールと呼ばれる
突然和風なネーミングの
善玉コレステロール=HDLコレステロール
悪玉コレステロール=LDLコレステロール
善玉と悪玉は
一説によると、
江戸時代にはあって、悪魂・善魂と書いて
小説やお芝居に登場するようになったらしい。
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悪玉と善玉
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HDLとLDL
比重の違いということは、
痩せてるか太っているかの違い?
と思うが、機能的に比重が違うようだ。
比重が重いHDLは、コレステロールを必要な細胞に運び
比重が軽いHDLは、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻ってくる。
だから、脂肪と取りすぎると、
持って帰ってくる量より、運び手が多くなるので
血中に届け先がないリポタンパクが、
少しずつ老朽化(酸化)し、それをマクロファージが処理した結果
プラークとなり
それがどんどん蓄積して、血管が細く(狭窄:きょうさく)なってしまう
ただ、このプラーク、
調べても(歯垢)としか出てこない。
専門書で調べてみると、正確にはアテローム性プラークといい
マクロファージがコレステロールを処理しきれずに
血管に沈着したものを指すようだ。
だから、これが原因の動脈硬化は
アテローム性動脈硬化とも呼ばれる
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誰がつけたか悪玉コレステロール
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こうしてみると、
LDL,HDLは単なる役割の違いであって
ましてや、「ヒール役」というわけでもなく
「運び屋」と「回収屋」 という
役割の違いだけだから、
誰がつけたか悪玉コレステロール。
体の中でデビルが体を壊しているイメージ画像は
LDLへの名誉棄損であり、
不遇の扱いをうけてきたことになるわけだ。
逆に、HDLが多くても
コレステロールが溜まらず、動脈硬化の進行を防ぐ・遅らせる
といった研究結果はないそうだ。
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まとめ
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今回は、結論はすっきりしている
総コレステロールで、全体のコレステロールの取りすぎに気を付け
また、
LDLとHDLのバランスを見ることによって、
需要と供給のバランスが壊れていか、
体の中のコーティングされた「脂」が
つつがなく運用されているか見ることができる。
これまでごめんね。LDL