健康診断の読解マニュアル⑭ ~総コレステロール・LDLコレステロール・HDLコレステロール~

脂系検査数値がつづく。

今回は

「総コレステロール・LDLコレステロール・HDLコレステロール」

基準値は

総コレステロール  150~219mg/dl

LDLコレステロール 40~110mg/dl

HDLコレステロール 40~110mg/dl

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コレステロールとは

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なにか、すっかり悪者のようなコレステロールだが、

そもそも、そんな悪ければ、血液中を一定濃度で流れている訳はない。

コレステロールは、細胞・各種ホルモン・胆汁 の材料

必要不可欠な脂分。

ただ、脂は血液中を一定濃度で流すのには適さないので

タンパク質でコーティングして、

血液中を流れるように肝臓で加工したものが

「リポタンパク質」

この、コーティング時に、

密度が異なるものが出来上がる。

(タンパク質が多めのものと、コレステロールが多めのもの)

その密度に応じて分類したものが

HDLコレステロール(High Density Lipoprotein cholesterol)

LDLコレステロール (Low Density Lipoprotein cholesterol)

善玉コレステロールと

悪玉コレステロールと呼ばれる

突然和風なネーミングの

善玉コレステロール=HDLコレステロール

悪玉コレステロール=LDLコレステロール

善玉と悪玉は

一説によると、

江戸時代にはあって、悪魂・善魂と書いて

小説やお芝居に登場するようになったらしい。

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悪玉と善玉

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HDLとLDL

比重の違いということは、

痩せてるか太っているかの違い?

と思うが、機能的に比重が違うようだ。

比重が重いHDLは、コレステロールを必要な細胞に運び

比重が軽いHDLは、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻ってくる。

だから、脂肪と取りすぎると、

持って帰ってくる量より、運び手が多くなるので

血中に届け先がないリポタンパクが、

少しずつ老朽化(酸化)し、それをマクロファージが処理した結果

プラークとなり

それがどんどん蓄積して、血管が細く(狭窄:きょうさく)なってしまう

ただ、このプラーク、

調べても(歯垢)としか出てこない。

専門書で調べてみると、正確にはアテローム性プラークといい

マクロファージがコレステロールを処理しきれずに

血管に沈着したものを指すようだ。

だから、これが原因の動脈硬化は

アテローム性動脈硬化とも呼ばれる

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誰がつけたか悪玉コレステロール

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こうしてみると、

LDL,HDLは単なる役割の違いであって

ましてや、「ヒール役」というわけでもなく

「運び屋」と「回収屋」 という

役割の違いだけだから、

誰がつけたか悪玉コレステロール。

体の中でデビルが体を壊しているイメージ画像は

LDLへの名誉棄損であり、

不遇の扱いをうけてきたことになるわけだ。

逆に、HDLが多くても

コレステロールが溜まらず、動脈硬化の進行を防ぐ・遅らせる

といった研究結果はないそうだ。

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まとめ

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今回は、結論はすっきりしている

総コレステロールで、全体のコレステロールの取りすぎに気を付け

また、

LDLとHDLのバランスを見ることによって、

需要と供給のバランスが壊れていか、

体の中のコーティングされた「脂」が

つつがなく運用されているか見ることができる。

これまでごめんね。LDL

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