空腹時血糖 と HbA1c(エイチビーエーワンシー)
空腹時血糖 : 3.9-6.1 mmol/L
HbA1c : 基準値:4.0-6.0%(20-42 mmol/mol)
空腹時血糖とHbA1cは糖尿病のリスク評価に用いられる検査です。
空腹時血糖は空腹時の血液中の糖分濃度を測り、
HbA1cは糖と結合したヘモグロビンの量を測ります。
糖尿病は、
インスリンの減少や働きの低下により血糖値が上昇し、血管を損傷し、失明などのリスクが高まります。
低血糖は、エネルギー不足により昏睡状態に陥ることがあります。
インスリンは、血糖値を一定に保つために膵臓で作られるホルモンです。
血糖値が上昇すると、活性酸素が増えます。
活性酸素は、通常は体内で生成される不安定な酸素分子で、細胞の機能に必要な程度には有益です。
しかし、過剰な活性酸素は、細胞膜やDNAなどの生体分子を損傷することが知られています。
血管壁における活性酸素の増加は、血管の機能低下や炎症反応の誘発を引き起こし、
さらに動脈硬化の進行につながります。
糖尿病患者の血管損傷と活性酸素の関係については、
多くの研究が行われています。
例えば、糖尿病患者の血管内皮細胞において、
高血糖状態が活性酸素の生成を増加させることが報告されています(Brownlee, M., 2001)。
また、糖尿病患者において抗酸化物質の摂取が血管の機能改善に寄与することも示されており(Ceriello, A., & Motz, E., 2004)、
活性酸素が血管損傷の原因として関与している可能性が強まっています。
血糖値の上昇は、
先天性要因を除いて、生活習慣に起因することが多いため、習慣の改善が重要です。
しかし、食事やストレスなどの日常生活での糖尿病リスクを軽減するためには、
食事やストレス管理、適度な運動、十分な睡眠などの生活習慣の改善が重要です。
これらの対策は、血糖値を適切な範囲に保ち、活性酸素の生成を抑制することが期待できます。
長期間血糖値が高い状態が続くと、糖尿病になる可能性が高まります。
血糖値の上昇は、先天性のものを除いて、日常の生活習慣に起因することが多いです。
大人になって血糖値が高い人は、生活習慣の改善が必要とされる場合が多いです。
生活習慣の改善には、
個人の価値観や生活状況を考慮することが重要です。
糖質の多い食事やストレス緩和の方法は、個々の状況や目的によって異なります。
したがって、一律の改善策を提案することは適切ではありません。
血糖値が高い状態が続くと、失明や脳梗塞のリスクが高まることを認識し、
それを考慮した上で生活習慣を見直すことが望ましいです。
年齢とともに習慣を少しずつ修正・コントロールし、
人間関係や状況の変化に応じて自分で糖分量を調整することが重要です。
最終的に、習慣は他人によって変えられるものではなく、
自分自身が主体的に取り組むことが必要です。
栄養指導士は、生活習慣の指導はリスクが高まった中高年よりも、
生活習慣が固まる前の若者たちに対して行うべきだと提案しています。
これは、早期から適切な指導を受けることが、健康的な生活習慣の確立に繋がるという考え方に基づいています。