新・健康診断の読解マニュアル⑭ ~総コレステロール・LDLコレステロール・HDLコレステロール~

~総コレステロール・LDLコレステロール・HDLコレステロール~

1. 総コレステロール(Total Cholesterol):

– 正常値: 150 mg/dL未満(日本), 200 mg/dL未満(海外)
– 役割:総コレステロールは、血液中に存在する全てのコレステロール
(LDLコレステロール、HDLコレステロールなど)の総量を示します。
コレステロールは細胞膜の構成要素やホルモン合成の原料として重要な役割を果たしていますが、
適切な範囲内に維持することが重要です。

総コレステロールの数値は、心血管疾患のリスクを予測する上で重要な指標です。
適切な数値の範囲内に維持するためには、食事や適度な運動、必要に応じた薬物療法などの管理が必要です。

参考文献:
– 日本:厚生労働省「成人病の予防・指導について」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kenkou/seikatsu/walker/dl/090818-1.pdf)
– 海外:American Heart Association “About Cholesterol”(https://www.heart.org/en/health-topics/cholesterol/about-cholesterol)

 

2. LDLコレステロール(Low-Density Lipoprotein Cholesterol):

– 正常値: 120 mg/dL未満(日本), 100 mg/dL未満(海外)
– 役割: LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」として知られ、動脈壁に蓄積し、
動脈硬化の原因となる可能性があります。数値が高い場合は心血管疾患のリスクが上昇するため、適切な管理が必要です。

参考文献:
– 日本:厚生労働省「成人病の予防・指導について」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kenkou/seikatsu/walker/dl/090818-1.pdf)
– 海外:National Heart, Lung, and Blood Institute “High Blood Cholesterol: What You Need to Know”(https://www.nhlbi.nih.gov/health-topics/high-blood-cholesterol)

3. HDLコレステロール(High-Density Lipoprotein Cholesterol):

– 正常値: 40 mg/dL以上(日本), 40 mg/dL以上(海外)
– 役割: HDLコレステロールは「善玉コレステロール」として知られ、
動脈硬化の進行を防ぎ、心血管疾患のリスクを低下させる役割があります。

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