健康診断の読解マニュアル④ ～クレアチニン～

こんにちは

今回はクレアチニンについて。

この名前は、ガンマの次くらいに聞いたことがあるのではないだろうか。

しかし、検査の中では比較的内容がはっきりしている気がする。

まず、クレアチニンの説明から。

クレアチニン（Creatinine：Cr）は、筋肉へのエネルギー供給源であるクレアチン酸の代謝物である。

つまり、筋肉を使った後の燃えカスで、完璧な「ごみ」である。

で、このごみは腎臓によって濾過されて、体外に排出される。

もちろん、100％排出という訳にはいかないだろうが、

再吸収されるようなものでもないので

（後ほど出てくるが、塩分や水分や、ほかの僅かな栄養素ですら、人体は消化の過程で再吸収するものも結構ある。）

このクレアチニン（正確には血清クレアチニン）の数値が高くなることは

腎臓の調子に直結する訳だ。

最近、なーんかゴミが多いなぁ

濾過施設が支障をきたしてるんじゃないの？

という訳だ。

明快！！

ただ、数値にするとなると、これまた個人差と男女差がある。

筋肉の量が関係するから

男性の方が基準値が高い（多くてもいい）ということだ。

単純に考えて、筋肉の量を男女で区別するのは違和感がないだろうか。

脂肪の量は女性の方が多くなるのは

性差としてあるだろうが

草食系男子と肉食系女子

ぷよぷよ男子と細マッチョ

また、太ってる方が重いものをしょってるので

足の筋肉はすごいんだぜ！！

という人もいる。

この辺も、いつも思うが、

やはり、

「自分の」

基準値をとらえておくことが必要ではないだろうか。

一応、基準値表はあって、

eGFRといって

クレアチニン量と年齢と性別を加味し

糸球体濾過量（Glomerular Filtration Rate）を測る。

参考までに、下記を載せておきます　※日本腎臓学会より